彩 愛玲 & クリストファー・ハーディ デュオコンサート III
ハープと多彩な打楽器のコラボレーションによる、深く心に沁み渡る響きとリズム
2016年3月27日 (日)
開場 14:00 / 開演 14:30
3月27日(日)、台湾にルーツを持つハープ奏者の彩 愛玲(さい あいりん)さんと、パーカッション奏者のクリストファー・ハーディさんを再び多古町にお迎えし、2回目(シリア人ピアニストのワシーム・コトブ氏を迎えたジョイントコンサートを加えると通算3回目)となるデュオコンサートが開催されました。
中東を境に、シルクロードを西へ東へ進み発展を遂げ、クラシック音楽の楽器たちのルーツとなったハープと打楽器の数々。
今回は、これまでの多古町でのコンサートや、芋掘り&ミニコンサートなどでも多古町を訪れているお二人が感じたものをイメージし、即興で演奏する新しい試みも披露してくださいました。
また日本の楽曲も何曲か取り入れ、ハープのソロ演奏や楽器の解説も交えて楽しいひと時となることでしょう。ハープとパーカッションによる異色のコラボレーションが紡ぎ出す、深く静かな音世界を堪能することができました。
演奏曲目:
<彩 愛玲 & クリストファー・ハーディ>
1. 「 ルーツ 」
私たちひとりひとりにルーツがある。
辿ってみれば、やがて 地球のはじまり、
宇宙のはじまりにまで広がり、
それは、今尚 広がり続けている。
果てしなく長い時間を
生きとし生きる命すべてがつないできた。
私たちが今ここにあることへの感謝を、
宇宙のはじまりの音を奏でる。
それは、母なる大地の子守唄、
生命の躍動と歓喜。
2. 「 スプリング・ファンタジー 」
3. 沖縄民謡「 てぃんさぐぬ花 」
<鄧 雨賢>
4. 「 望春風 」
5. 京都民謡「竹田の子守唄」
<「賢王」アルフォンソ10世 編>
6. 「カンティーガ・デ・サンタ・マリア (聖母マリア頌歌集)」 より」
i. " Quen a omagen da Virgen " No. 353
ii. " Gran piadad’ e mercee e nobreza " No. 105
<クリストファー・ハーディ>
7. 「 ラガッシュ 」
<ハムザ・エル・ディン>
8. 「 ウィッシュ 」
全曲アレンジ:彩 愛玲 & クリストファー・ハーディ
演奏家紹介
彩 愛玲 Ailing Sai <ハープ>
国立音楽大学卒業。東京芸術大学別科修了。篠崎史子氏に師事。在学中コンピューター音楽に取り組み、中国、スウェーデンにてICMC 国際コンピューター音楽会議にソリストとしてするなど国内外で活躍。2004 年MIT 発刊「Cmputer Music Journal」に演奏を収録。
2007年キングレコードよりCD「 花一輪」をリリース。翌年、東京文化会館にて初リサイタル。( 東京音協主催)
お話を交えたコンサートが好評を得るほか、JFW 東京コレクション、美術館での演奏、画家、朗読など異ジャンルとのコラボレーションを積極的に行う。2010年CD「 Rebirth」リリース。ハープのルーツを辿り銀座ヤマハホールにてシリア人作曲家M. ジャンダリ氏の作品を日本初演。ドキュメンタリー映画「呉さんの包丁」「老兵挽歌」( 林雅行監督) にてテーマ音楽を作曲・演奏。2013 年、中東打楽器のスペシャリスト、クリストファー・ハーディ氏とのCD「Light of theAncients」をリリース。ジャンルを越えハープの音世界とルーツを探求している。
公式ホームページ: 彩 愛玲 オフィシャルホームページ
クリストファー・ハーディ Christopher Hardy <パーカッション>
公式ホームページ: クリストファー・ハーディ オフィシャルホームページ
彩 愛玲 & クリストファー・ハーディ コンサート III
すでに何回もコンサートや農業体験、ミニコンサートなどで多古町に足を運んでくださっているお二人。そんなお二人が、多古町での体験や思い出をもとに即興で演奏を披露してくださいました。ゆったりとした時間の中で行われるコンサートの中で、多古町の姿がお二人の演奏によって紡ぎ出されていました。
毎回、たくさんの楽器を持ち込んで演奏してくださるクリスさんは、今回もまたていねいに楽器について一つずつ、音や楽器の起源、意味について解説してくださいます。また今回、彩さんの弾いたハープはこれまでのアイリッシュハープではなく、オーケストラなどでの演奏に用いられるグランドハープ。音が深く大きく響き、また見た目も美しいハープの姿が印象的でした。