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クリスチャン・トカチェフスキー
クリスマス ピアノリサイタル
2015年12月24日 (水) 開場 18:00 / 開演 18:30

若くして「ポーランドの巨匠」と呼ばれ、アメリカ ショパン国際ピアノコンクールを自ら運営している若手ピアニスト、クリスチャン・トカチェフスキー氏が再び来日し、多古町で2度目となるコンサートを開催しました。
 
トカチェフスキー氏は、ピアノの詩人と呼ばれ広く親しまれているポーランドの作曲家フレデリック・ショパンの名曲の数々を繊細に、時に力強くピアノで表現することに定評があり、自らもポーランド人として「ポーランド人の誇り」ともいわれるショパンの演奏には力を入れてきました。
 
アメリカに演奏活動の拠点を移した現在もショパンの詩情あふれる音楽を広めようと、ショパン国際ピアノコンクールをコネチカット州ハートフォードにて主催、運営して、後進の育成に努めています。
 
ショパンの名曲の数々、再び挑んだロシアの作曲家ムソルグスキーの雄大な名曲「展覧会の絵」の全曲演奏、その他ピアノ演奏で最高の難曲とされるバラキレフの「イスラメイ」など、迫力ある演奏をクリスマスイブに堪能することができました。
 

演奏家紹介

クリスチャン・トカチェフスキー <ピアノ>

若くして「ポーランドのピアノの巨匠」と称されるクリスチャン・チェカフスキーは、1980年ポーランドのタルノフで生まれ、この地にあるパデレフスキー音楽学校で学んだ。その後、ワルシャワのショパン音楽アカデミー、ブロツワフ音楽アカデミーを経てハートフォード大学ハート・ スクールでオクサナ・ヤブロンスカヤに師事し、博士号を取得している。 チェカフスキーはアメリカ、アジア、ヨーロッパで精力的な演奏活動を行なっており、2007年4 月のニューヨーク、カーネギーホールへのデビューは衝撃的なものとなり、メディアにも大きく取り上げられた。
 
これまでにヨーロッパ・ピアノ・コンクール(イタリア)、アテネ、マドリッド、ニューヨークなど、数々の国際音楽コンクールに入賞している。ショパン・フェスティバルを中心に多くの音 楽祭に招待され、20ヶ国以上で演奏活動を行なう一方、ポーランド国立放送交響楽団、ブロツワフ・フィルハーモニー交響楽団を始めとする多くのオーケストラとも共演している。
 
また、アメリカ、ロシア、オーストリア、イタリアなど各国の国際音楽コンクールで審査員として活躍している。 現在、ポーランド音楽家協会SPAMのメンバーであり、アメリカ・ハートフォードでのショパン国際音楽コンクール審査委員長、コネチカット・ショパン協会の会長もつとめる。

 演奏曲目
〜ショパンの名曲と「展覧会の絵」〜

<セルゲイ・ラフマニノフ>
1.  ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
 
 
<フレデリック・ショパン>
2.  スケルツォ第4番
3.  マズルカ 作品17-1から17-4
 
〜休憩〜
 
 
<モデスト・ムソルグスキー>
4. 「展覧会の絵」
  i. 第1プロムナード
  ii. 小人<グノーム>
       iii. 第2プロムナード  
       iv. 古城
       v.  第3プロムナード
       vi. テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口喧嘩
       vii. ビドロ - 牛車
  viii. 第4プロムナード
       ix. 卵の殻をつけたヒナの踊り
       x.  サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
       xi. 第5プロムナード
       xii. カタコンベ - ローマ時代の墓
     死せる言葉による死者への呼び掛け
      xiii. 鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー
      xiv. キエフの大門
 
<ミリイ・バラキレフ>
5.  東洋幻想曲 「イスラメイ」

<クリスティアン・トカチェフスキ> クリスマス ピアノリサイタル


クリスマス・イブに行われた本コンサート。トカチェフスキ氏は、非常にエネルギーに満ちた、それでいて繊細さも兼ね備えた魂の演奏ともいうべきピアノを披露して下さいました。聴衆もいつも以上に熱気に包まれ、一種独特の雰囲気と興奮の中コンサートが終わりました。
コンサートの後に行われたCDサイン会でも、大きな体と手を前に小さな子供たちも興奮気味に握手とサインを求めていました。忘れられないクリスマスプレゼントになったことを願っています。