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2016年モントリオール国際音楽コンクールで優勝
辻 彩奈 ヴァイオリンリサイタル II
2016年10月15日 (土)

第10回目の節目となる今回の多古ミュージックサロン・コンサートシリーズは、昨年多古町を訪れ素晴らしい演奏を披露してくださった若手ヴァイオリニストの辻 彩奈さんを再びお招きし、10月15日(土)に開催されました。
 
2015年10月に行われたドイツ、第9回ハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで高校生ながら見事5位入賞をはたされた辻さんですが、2016年、第15回モントリオール国際音楽コンクールでは優勝、各賞も独占する快挙を成し遂げられました。
 
モントリオール国際音楽コンクールは世界的演奏家の登竜門とされ、このコンクールでの受賞を機に世界の桧舞台へと巣立っていった音楽家が数多く知られています。今回の優勝で、実力ある若手ヴァイオリニストの一人として世界にその名を知らしめ、表舞台に立って活躍されていくことでしょう。そんな時の人である辻さんを再び多古町にお招きすることができ光栄です。

 また今回も、多古ミュージックサロンの顧問として活動を常に支えて下さっているピアニストの碓井 俊樹さんがピアノ伴奏で共演します。ヴァイオリンソナタの名曲ブラームスのヴァイオリンソナタ第2番、ベリオのヴァイオリン協奏曲3曲とプログラムも魅力です。ベリオはヴァイオリンを学ぶ人にはよく知られた演奏家・作曲家ですが、一般にはあまり知られておらず、また演奏機会も少ないため、今回のベリオ演奏は日本では非常に珍しいものでした。

 
高い演奏技術と音楽性でその魅力をあますところなく引き出し、高める演奏で聴衆を魅了しました。


演奏家紹介

辻 彩奈 Ayana Tsuji <ピアノ>

1997 年生まれ。椙山女学園中学、東京音楽大学付属高等学校特別特待奨学生を経て、現在東京音楽大学に在学中。これまでに、小林健次、矢口十詩子、中澤きみ子、小栗まち絵、原田幸一郎の各氏に師事。2008 年第9 回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門第1位および茨木市長賞を受賞。2009 年第63回全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門小学校の部名古屋大会第1位、全国大会第1位、併せて東儀賞、兎束賞を受賞。2013 年宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第4位、第82 回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第2位。2014 年第9 回インディアナポリス国際コンクールにて最年少セミファイナリスト、パガニーニ賞第2位を受賞。2015 年第11 回ソウル国際音楽コンクール第2位(最高位)
2015 年第9 回ハノーファー国際ヴァイオリンコンクールにて第5 位、聴衆賞、特別賞を受賞、2016 年には第15 回モントリオール国際音楽コンクール(ヴァイオリン)で優勝、その他特別賞も独占した。
 
これまでに、名古屋フィルハーモニー交響楽団をはじめ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、横浜シンフォニエッタ、中部フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、チェコフィルハーモニー室内合奏団、Sejong Soloists などと共演。2011 年IMA 奨励賞、2012 年IMA 音楽賞を受賞。2015 年度公益財団法人ロームミュージッ
クファンデーション奨学生。
使用楽器は、宗次徳二・直美ご夫妻のご厚意により、NPO 法人イエローエンジェルより名器を貸与されている。


碓井 俊樹 Toshiki Usui <ピアノ>

東京藝術大学付属高校、東京藝術大学を経てザルツブルク・モーツァルテウム芸術大学で研鑽を積む。
岩崎 淑、植田 克己、カール・ハインツ・ケマリング、アヴォ・クユムジャンの各氏に師事。 第12 回カントゥ国際音楽コンクール優勝。2004 年よりウクライナ・キエフ国立フィルハーモニー交響楽団の公演にも客演。
 
各国大使館での特別演奏やパレスチナ難民キャンプにて国連の支援を受けて演奏会を開催する。
 
国内ではイヴリー・ギトリス、ピーエル・アモイヤル、ヴォルフガング・マルシュナー等、リサイタルや音楽祭を通じて世界的な演奏家と数多く共演。2003 年より日本はもとより欧州・アメリカ・中東等を回るワールドツアーなど行っているほか、各国で開催される国際音楽祭への出演、国際音楽コンクールの審査員を務める。2012 年にはアメリカ・ヨーロッパでの演奏活動に加えショパン国際音楽コンクール( アメリカ・ハートフォード) 審査委員を務める。

公式ホームページ:

<photo: 村井重人>

演奏曲目:

<ヨハネス・ブラームス>
1.  ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第2番イ長調 作品100
 
<ベリオ>
2.  ヴァイオリン協奏曲 第4番
3.  ヴァイオリン協奏曲 第6番
4.  ヴァイオリン協奏曲 第7番

 辻 彩奈さん、第15回モントリオール国際音楽コンクール優勝

世界的演奏家への登竜門とされるモントリオール国際音楽コンクールが開催され(第15回。今回はヴァイオリン部門のみ)辻さんは優勝、さらに各賞を独占(全部で6つのカテゴリーで受賞)する快挙を達成されました。おめでとうございます!!
 
今年から東京音楽大学に進学され、このコンクールでの優勝でさらに世界的にその名を知られるようになり、活躍の場が今にも増して拡大していくことが期待されています。
 
動画は最終選考の際の演奏で、(15:50:20あたりから辻さんの演奏)その他の演奏者の演奏も含めてご覧いただけます。素晴らしい演奏をご覧ください。