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ソナムギャルモ & 彩 愛玲 ジョイントコンサート
〜チベットの風に吹かれて 異国の地で芽生える命の祈り〜
2019年6月30日 (日)

開場 14:00 / 開演 14:30
 
多古ミュージックサロン第13回目となるコンサートは、亡命チベット人三世のソナムギャルモさんと台湾にルーツを持つハープ奏者 彩 愛玲さんが日本で出合い、心に響く歌声と、流れるように奏でられるハープの音色を通して「祈り」の歌を紡ぎます。
 

演奏家紹介

ソナムギャルモ  Sonam Gyalmo<歌唱>

 

亡命チベット人三世。インド北部ダラムサラに近いビール村のチベット人コロニーで生れ育つ。ルーツはチベット東部のカム地方。2003年、留学生として来日。
その透明で真摯な声と心で唄うチベットの唄声は、遠く故郷を離れている同胞だけでなく聞く人々に遠くヒマラヤの地を想わせる。平和と自由を願うチベットの人々を応援すべく、チベットのメロディーに乗せ、素朴で力強い唄声と共にチベット民族の心を伝え広めている。


彩 愛玲   Sai Ailing <ハープ/シンギングボウル演奏>

東京出身。台湾系華僑3世。
国立音楽大学卒業及び東京藝術大学別科修了。篠崎史子氏に師事。
在学中より活動をはじめ現代音楽にて国内外の公演にソリストとして出演多数。MIT発刊「Computer Music Journal」に演奏を提供。2007年「花一輪」(King Record)リリース以降はクラシック、ポップス、民族音楽、古楽、即興、と表現を広げ国内外のトップアーティストと共演。また自作曲をドキュメンタリー映画、NHKテレビ番組にも提供している。枠にとらわれない自由な表現活動を展開している。

 公式ホームページ  http://saiailing.net

 

演奏曲目:

1.  ニャロン 
2.  オンマニメフ~アワラキテスワラ
3.  ユードラックニョンポ (ハープ: 彩愛玲)
4.  ディンチェンパマ (ハープ: 彩愛玲)
5.  三位一体 / ヒルデガルド フォン ビンゲン   *アングロ・サクソンハープ
6.  囚われ人は決して / リチャード1世     *アングロ・サクソンハープ
7.  私を泣かせてください / ヘンデル 
8.  ヨセフ・ホイッスラーのテーマによる変奏曲 / W.A. モーツァルト
9.  赤とんぼ / 日本歌曲
10. 望春風  / 台湾歌曲
11. ふるさと/日本歌曲   (歌: ソナム ギャルモ)

コンサート開催に寄せて〜彩 愛玲さんからのメッセージ〜

"私は台湾をルーツに持ちながら日本に生まれ育ち、台湾と日本、ふたつの文化に大きな影響を受け今日に至ります。音楽を通した国際交流を深める中、この度はチベット亡命者3世のソナムギャルモさんとの共演となりました。彼女は難民パスポートで来日し、勉学に励みながらチベットのことを伝えています。
 
おばあさまから教わった素晴らしいチベット独特の歌唱。目に浮かぶ美しい景色とご先祖さまや仏さまの想い。異国の地にルーツをもち、共に親類に僧侶がいる私たちの出会い。「祈り」を音にのせてお届けします"


チベットの仲間たち 〜チベットの今〜

かつてのチベット全土図



ここに示す、2枚のチベットの地図。下の<チベット絵地図>をご覧下さい。現在の中国青海省・甘粛省・四川省の一部の地域は、かつてすべてチベットの国でした。あの可愛いパンダたちもチベットの出身です。
チベットは1949〜50年に中華人民共和国の侵略を受けて占領されました。現在、インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府は、第14世ダライ・ラマ法王を中心に、中国との平和的な和解のため努力を続けています。チベット人の民族的、文化的、宗教的な遺産と独自性を守り、古より伝えられてきたかけがえのない宗教的な美術品、文献を破壊から守らねばなりません。
今も沢山のチベットの人々、そして子供たちが数週間をかけ、命がけでヒマラヤ山脈を徒歩で越え、ネパールを経由し、インド亡命政府を目指してやって来ます。私たちは昔から継承されて来たチベットの宗教・道徳・文化を大切に守っていけたらと思っております。皆様に少しでもチベットの文化、そして現状を知っていただき、ご理解いただける事を願ってやみません。

チベットの絵地図